enseitrip編集部の渡会です。
2026年9月、私は遠方への旅行のために、国内線の航空券と宿を探していました。航空券と宿がセットになったパックと、別々に取る案を見比べて、差は小さいと判断し、予約を一日見送りました。
翌日の夜に同じ便・同じ宿で開き直すと、2名分の合計が約4万3,000円上がっていました(1人あたり約2万1,500円)。待てば下がるかもしれない、という期待だけで見送った結果です。
この記事では、そのとき比べた値と、あとから振り返って分かった「待つか、先に押さえるか」の決め方を書きます。私が自分で買って比べたのは国内線だけなので、ここに書く体験は国内線の範囲です。
航空券を安く買うコツは? 先に結論を言うと順番は4つです
裏技を探すより、次の4つを順に確かめるほうが、払う額は下がりやすくなります。
- 相場を見る。同じ日・同じ人数で、航空会社と空港をまたいで値を並べる
- 日付と時間帯を動かせるか確かめる。同じ路線でも便ごとに値が違う
- 買い方を決める。航空券だけで買うか、宿とセットで買うかを同じ日の値で比べる
- 待つか、今押さえるかを決める。待って上がりそうな額と、先に買って取り消した時の取消料を並べ、重いほうを避ける
4つ目がいちばん見落とされやすく、私が失敗したのもここでした。以下、順に書きます。
まず相場を見る|同じ日の値を横に並べる
最初にやるのは、航空会社ごとの値を同じ条件で並べることです。Googleフライトのような比較検索なら、人数と日付を入れるだけで各社の値が一覧に出ます。人数は実際に乗る人数で入れてください。2名で入れると2名分の合計が出るので、1人あたりは自分で割ります。
空港と航空会社で2倍以上違うことがある
私が2026年9月中旬に、出発の9日前の同じ日に調べた東京→那覇の片道(2名合計)は次のとおりでした。
| 出発空港 | 航空会社 | 2名合計 | 1人あたり |
|---|---|---|---|
| 成田 | ジェットスター | 26,620円 | 13,310円 |
| 成田 | ピーチ | 35,720円 | 17,860円 |
| 羽田 | ソラシドエア | 42,340円 | 21,170円 |
| 羽田 | スカイマーク | 44,040円 | 22,020円 |
| 羽田 | JAL | 57,080円 | 28,540円 |
| 羽田 | ANA(旅行サイト経由の表示) | 58,608円 | 29,304円 |
※2026年9月中旬の比較検索の表示値。LCCの値には支払手数料が入っていません。運賃は日ごとに動くので、今日の値は必ず開き直してください。
成田発のLCCと羽田発の大手では、2倍以上の開きがありました。ただ、この差がそのまま得になるとは限りません。LCCは手数料や荷物代が後から乗りますし、空港までの電車代と移動時間も人によって違います。次の章で、LCCの値をどう読むかを書きます。
LCCは本当に安いのか? 手数料と荷物を足した総額で見る
LCCの表示運賃は、払う額の全部ではありません。比べる時は、運賃に次の3つを足した総額で見ます。
- 支払手数料・発券手数料
- 預ける荷物と座席指定の料金
- 変更・取消の条件(買った後に予定が動いた時の損)
ピーチの運賃タイプ3種(2026年10月時点の公式条件)
| 項目 | ミニマム | スタンダード | スタンダードプラス |
|---|---|---|---|
| 預ける荷物 | 有料 | 1個まで無料 | 1個まで無料 |
| 座席指定 | 有料 | 無料(ファストシートは選べない) | 無料(ファストシートは有料) |
| 発券手数料 | 1区間ごとに必要 | 無料 | 無料 |
| 便の変更 | できない | できない | 無料(差額は別) |
| 払い戻し | できない | ピーチポイントで戻る(取消手数料を引く) | 支払った方法へ戻る(取消手数料を引く) |
| 取消手数料(1区間) | 払い戻しなし | 搭乗日30日前まで1,000円/29日前以降3,000円 | 日にかかわらず500円 |
※ピーチ公式「運賃タイプ」より(2026年10月時点)。機内持ち込みは3種とも1人2個・合計7kgまで無料。運賃は予約時の空席数で変わり、空港使用料などの諸税は別にかかります。荷物・座席の料金額は公式の料金ページで確認してください。
いちばん安いミニマムは、払い戻しも便の変更もできません。予定が動く可能性が少しでもあるなら、スタンダードプラスとの差額を「予定が動いた時の保険代」として見ると選びやすくなります。
ジェットスターも手数料は別にかかる
私は2026年9月に、ジェットスターのいちばん安い運賃(Starter)の条件も公式で調べました。その時点で、払い戻しはできず、出発30日以内の日付変更は1人1区間6,000円に運賃の差額が加わる条件でした。支払手数料も1人1区間690円かかります。上の表で成田発が安く見えても、2名往復なら手数料だけで2,760円が足されます。
ちなみに私は2018年から2020年にかけて、国内線のLCC(春秋航空日本)に15回支払いをしています。1回の支払いはほとんどが5,000円台から9,000円台です。LCCで安く飛ぶこと自体は、条件さえ合えば十分に安く済みます。高くつくのは、荷物や変更の条件を見ずに表示運賃だけで決めた時です。
航空券はいつ買えば安い? 待つ損と押さえる損を並べて決める
「早く買うほど安い」とも「直前に下がる」とも言い切れません。私が身をもって分かったのは、待つかどうかを決める材料は日付の勘でなく、次の2つの額だということです。
- 待つ損=待っている間に上がる額。直近の値上がりの実績で見積もる
- 押さえる損=先に買って、あとで取り消した時の取消料
先に押さえておいて、いざとなれば取り消す、という作戦があります。ただ、畳めるように待つ設計は、取消料が値上がり幅より小さい時にしか成り立たない、というのが私の結論です。
私のケースでは、待つほうが重かった
私の旅程(2026年9月)で実際に動いた額を並べるとこうなります。いずれも2名合計で、1人あたりを括弧に書きます。
| 何が起きたか | 額(2名合計) | 1人あたり |
|---|---|---|
| 航空券の値上がり(同じ路線の往復を、9月上旬と11日後で比べた。安い運賃が売り切れて次の運賃に変わった分を含む) | 約4万3,100円 | 約2万1,600円 |
| パックの値上がり(同じ便・同じ宿を、見送った翌日に開き直した) | 約4万3,000円 | 約2万1,500円 |
| そのパックを押さえて取り消した場合の取消料(出発20〜8日前は代金の20%) | 約2万5,000円 | 約1万2,500円 |
※2026年9月時点の実際の値。運賃も取消料の率も商品ごと・日ごとに違います。
待つ損は、同じ月のうちに2回、4万円台で出ていました。押さえる損は約2万5,000円です。並べてみれば、先に押さえるほうが軽かったことになります。私は差が小さいと見て見送りましたが、そのとき比べていたのはパックとバラ買いの差で、待った場合にいくら上がるかは比べていませんでした。
なお、パックの値上がりには、航空券だけでなく宿の分も含まれ得ます。航空券と宿をセットで持つと、宿の値動きも一緒に背負うことになります。
無料で取り消せる期限を先に確かめる
並べる前に見ておくのが、無料で取り消せる期限です。宿は前日や数日前まで無料で取り消せるプランが多く、航空券は運賃の種類で大きく違います。
- 無料で取り消せる期限の内側なら、先に押さえて損はほぼ出ない
- 期限を過ぎて取消料が値上がり幅より小さいなら、先に押さえる
- 取消料が値上がり幅より大きく、予定もまだ固まらないなら、払い戻しのできる運賃を選ぶか、待つ
私は結局、それ以上待たずに、出発の約8日前に航空会社のサイトで往復を直接買いました。2名で約11万4,000円(1人あたり約5万7,000円)です。取消料の重い運賃でしたが、もう一度上がるのを見るよりはましだと判断しました。
航空券だけで買う? 宿とセットで買う? 同じ日の値で比べる
国内線で宿も取るなら、航空券と宿を別々に取るか、セット(ダイナミックパッケージ)で取るかの選択が出てきます。どちらが安いかは日によって入れ替わるので、同じ日に両方の値を出して並べるしかありません。
私が並べた3つの案
往復の航空券と宿1泊を、2026年9月中旬の同じ日に2名で比べた値です。
| 案 | 中身 | 2名合計 | 1人あたり |
|---|---|---|---|
| A セット(楽天の航空券+宿のパックの表示値) | 羽田発(ANAとソラシドエア)の往復+宿1泊 | 150,000円 | 75,000円 |
| B バラ買い | 羽田発の往復(2社を組み合わせ)+同じ宿を別に予約 | 152,580円 | 76,290円 |
| C LCCのバラ買い | 成田発のLCC往復+宿 | 127,640円 | 63,820円 |
※2026年9月中旬の表示値。宿・便・日付の条件は案ごとに少しずつ違います。
羽田発どうしで比べると、セットのほうが2,580円安くなりました。ただ、成田発のLCCで別々に取る案と比べると、セットは2万円以上高いままでした。セットとバラの差は、日と条件しだいで数千円から数万円の幅で動きます。
セットを使うなら、次の2点を先に確かめてください。
- 取消料の決まり方。航空券単体とは別の、パック全体の代金に率がかかる決まりになっていることがある(私が見たパックは出発20〜8日前で20%)
- 払い戻しや変更の窓口。ANAの公式案内では、旅行会社や旅行サイトで買った航空券・パッケージツアーの払い戻しは、買った旅行会社で受け付けるとされている(2026年10月時点)
比べる時に使える検索窓口
航空券と宿をまとめて探すなら、セットの値を一度に出せる予約サイトで、まず条件を入れて値を出してみるのが手早い方法です。エアトリは2026年10月時点の公式で、国内の航空会社14社の航空券をまとめて検索できるとしています。航空券とホテルを一緒に探す窓口がエアトリプラスで、公式では航空券と宿泊施設を自由に組み合わせるダイナミックパッケージと説明されています。
出てきたセットの値を、航空会社の公式や比較検索で出した航空券だけの値+宿の値と並べてください。安いほうで取ればいいだけです。取消料と変更の条件は、予約画面の規定を必ず開いて確かめてください。
航空券とホテルをまとめて探すなら、こちらで今日の条件の値を出せます。
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航空券だけを探している人は、国内の航空会社をまとめて検索できる航空券単体の窓口のほうが合っています。
航空券を安く買う裏技はある? 安くなる範囲とならない範囲
「裏技」と呼ばれるものの多くは、上の4つの順番の中に入っています。どこまで安くなるのかを、私が見た値で書きます。
片道ずつ買う
往復で一社にそろえず、行きと帰りで安い会社を組み合わせる方法です。上の比較のB案も、行きと帰りで別の会社でした。差が出やすいのは、時間帯によって安い会社が入れ替わる路線です。ただし片道ずつ買うと、手数料が区間ごとにかかり、片方が欠航した時の振替も別々の扱いになります。
出発空港を変える
東京なら羽田と成田で、LCCの便の多さが違います。私の比較でも、安いほうから2件が成田発でした。差が消えるのは、空港までの電車代と時間を足した時に差が消える場合と、早朝便に間に合わず前泊が要る場合です。
時間帯をずらす
同じ路線でも、便によって値が違います。2026年9月中旬に見た帰りの便でも、航空会社や時間帯が違う便どうしで、2名合計で2万円以上の開きがありました。予定に余裕があるなら、まず時間帯を動かしてみる価値があります。
決まった「安い曜日」は確かめられなかった
「この曜日に買えば安い」という決まりは、私の値動きの記録からは確かめられませんでした。決まった買い時を探すより、今日の値と取消料を並べるほうが確実です。
関東と九州を行き来する路線の相場は、福岡⇔東京の移動まとめや東京⇔佐賀の移動まとめに路線ごとに書いています。
予約前に確かめる4つのこと
確定ボタンを押す前に、次の4つを見てください。安く取れても、ここで崩れると結局高くつきます。
- 名前の綴り。搭乗者名は身分証と同じ表記で入れる。後から直せない運賃もある
- 荷物。預ける荷物の個数と重さ、機内持ち込みの重さを運賃の条件と照らす
- 取消と変更の規定。いつから、いくらかかるか。無料の期限はいつまでか
- 総額。手数料・荷物・座席指定を足した額で、他の案と比べ直す
払い戻しの窓口も見ておくと安心です。ANAの公式案内(2026年10月時点)では、払い戻しは買った場所によって受付先が変わります。クレジットカードへの返金は1〜2カ月程度が目安です。
海外航空券は条件が違う
国際線は、燃油サーチャージや空港税の扱い、手荷物、乗り継ぎの条件が国内線と大きく異なります。この記事の比べ方(待つ損と取消料を並べる・総額で見る)は考え方としては使えますが、額や条件は各航空会社と予約サイトの公式の規定で確かめてください。
よくある質問
沖縄行きの航空券を安く買う方法はありますか?
東京発なら、羽田だけでなく成田発のLCCも並べて見てください。私が調べた日(2026年9月中旬)は、成田発のジェットスターが、羽田発の大手(JALとANA)の半分以下の値でした。そのうえで、荷物と取消の条件を足した総額で比べ、宿も取るならセットと別々の両方の値を同じ日に出します。
anaの航空券を一番安く買う方法は?
どこで買えば一番安いかは、日によって変わります。航空会社の公式と比較検索・旅行サイトの値を同じ日に並べ、運賃の種類ごとの取消・変更の条件まで見て決めてください。旅行サイト経由で買うと、払い戻しの窓口はその旅行会社になります(ANA公式・2026年10月時点)。
航空券を安く買うならいつが安くなる日ですか?
決まった日はありません。私の経験では、出発が近づいた時期に、同じ航空会社・同じ路線の往復が2週間足らずで4万円以上(2名合計)上がりました。「いつが安いか」を当てるより、待って上がる額と、先に買って取り消した時の取消料を並べ、重いほうを避けるのが、損を小さくする現実的な方法です。
まとめ|買う前に、今日の値を並べる
- 相場は同じ日・同じ人数で、空港と航空会社をまたいで並べる
- LCCは手数料・荷物・取消条件を足した総額で比べる
- 待つ損(値上がり)と押さえる損(取消料)を額で並べ、重いほうを避ける
- 宿も取るなら、セットと別々を同じ日の値で比べる
同じ月に4万円台の値上がりを2回見たのは、方法を知らなかったからでなく、待った場合の額を並べなかったからでした。まずは今日の条件で、航空券だけの値とセットの値を出して並べてみてください。
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